マイクロ法人向け：インボイス制度「益税（えきぜい）」とは何か？

益税とは？

「益税」とは、本来納付すべき消費税分が免除され、そのまま事業者の手元に残る利益のようなものを指します。たとえば、免税事業者でも消費税相当を上乗せして請求し、その分を税務署に納めずに済むケースがあるのです。それが事業者の利益となります（＝益税）

インボイス制度と益税の関係

目的は「益税解消」と「課税の公平化」

インボイス制度は、事業者間で消費税の支払いや控除が正しく行われるように整備された制度です。中でも「益税をなくす」ことを明確な目的の一つとして掲げています。

• 免税事業者からの仕入れについては、適格請求書（インボイス）がないと仕入税額控除が受けられなくなります。
• そのため、相手方（課税事業者）は仕入税額控除を受けられず税負担が実質増えてしまい、免税事業者は取引先から敬遠されるリスクがあります。

マイクロ法人にとってのインボイス制度の意味

まとめ

• 益税とは免税事業者が消費税を納めずに事業者の利益として残す仕組みのこと。
• インボイス制度の導入により、益税をなくし、取引の透明性と公平性が高まる。

マイクロ法人での対応

• インボイス制度に登録するかどうかを含め、免税か課税かの選択は慎重に検討する。
• 課税事業者として登録することで取引機会の維持・拡大が期待される。